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放射線科

画像診断部門
核医学検査部門
放射線治療部門
放射性同位元素による内用療法
放射線安全管理

多摩北部医療センター 放射線科の特色

放射線科は、画像診断を主な業務とする画像診断部門、放射性同位元素を体内に投与して主に検査を行う核医学診断部門及び放射線を用いてがん治療を行う放射線治療部門があります。

★各種X線検査における被ばく線量低減に努めています

☆平成22年より、放射線管理士・放射線機器管理士が中心となり、被ばく低減施設認定取得(日本放射線技師会)に向けての取り組みを行っています。FPD(X線平面検出器)、パルス透視等により小児検査の被ばく線量低減に努めています、要望により当該検査の被ばく線量を計算しています
→放射線被ばく管理部門はこちら

★積極的ながん治療に対する検査・治療体制が整っています

☆平成17年3月より小線源治療(前立腺がんヨード125による密封小線源永久挿入)を開始しており、本邦において同治療を開始した第27番目の施設です。平成22年度は40症例近く治療を行いました。

☆平成22年9月よりリニアック装置(高エネルギーX線外照射)の更新を行い、IMRT、Rotational IMRT、定位放射線治療も可能な機種となっています。 現在は、9割近い患者さんの照射は、IGRT*併用の原体又は多門照射**を実施しており、IGRTでは毎回CBCT***による、骨、組織照合を施行し、照射位置精度を高め副作用の発現を減少させ治癒率の向上を目指しています。その品質精度は放射線治療品質管理士(医学物理士)、放射線治療スタッフによって適正な管理が行なわれています
   * 画像誘導による照射位置の決定システム
  ** 病巣に隣接する正常な組織を守るために、多方向から少ない放射線ビームを当て、病巣の位置で最大の効果を得るための照射技術
*** CT装置の一種で、位置照合精度は最も優れている。一般的には皮膚マーク、Ⅹ線画像による骨照合等により位置決定される

☆放射性同位元素による内用療法(スロンチウム89、イットリウム90)による治療が可能です。ストロンチウム89は多発性骨転移に伴う鎮静剤等による除痛が不十分な場合に、造骨の亢進した骨転移病巣に放射線が放出されるストロンチウムを集積させて治療を行う方法です。イットリウム90は難治性の低悪性度B細胞性非Hodgkinリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫の二つに対し、高エネルギー放射線を放出するイットリウムを腫瘍細胞の周囲まで集積させて治療を行う方法です

 

画像診断部門


CT検査(コンピュータ横断断層X線装置)

CT検査とは、患者の体軸に対し90°方向からビーム状のX線を照射し、得られたX線の強度分布データからコンピュータが計算し体の輪切りの画像を作り出すものです。最近の技術進歩により、輪切り画像だけでなくMRIと同様、さまざまな断面像を得ることができます

        

頭部輪切りCT像↑は出血(左)腹部CT輪切り像から画像再構成した冠状断面像(中央)胸部CT輪切り像から画像再構成した心臓冠状動脈↑(右)


当院の特色
予約以外の急な検査に対応する体制が整っています
心臓冠動脈に対する造影検査を行っています
小児撮影に対する被ばく線量低減に努めています

注意事項
造影剤を使用する場合、腎機能に障害があると確認された方、また気管支喘息で現在薬を服用している方は、当院では原則として造影剤の使用は行いません
ペースメーカー及び除細動器を植え込まれている方は、必ずペースメーカー手帳をお持ちください(種類によっては、本体を含む範囲の部分のみスキャンができないことがあります)
検査によって食事や検査前の排尿制限があります

装置・機器 Siemens 社製 CT SOMATOM Sensation16

 

CT検査室(左)CT操作室から(中央)CT輪切り像から画像再構成しさまざまな断面像を作る専用コンピュータ(右)


MRI検査

MRI検査とは、強力な磁場内で体に適度なラジオ波(電磁波の一種)を当て、体内から発生する微弱な電波情報を受信利用し、コンピュータで計算し体の様々な断面画像を作りだす検査です

   
  

腹部断面像↑は肝臓 ↑は胆のう ↑は脂肪組織(左上) 頭部断面像 白い↑部分は水分が多い(中央上)膝の矢状断面 ↑は前十字靭帯 ↑は後十字靭帯(右上) 矢状断面の腰椎から仙椎 ↑白い部分は脊髄液 ↑の黒い部分は脊髄と神経(左下)3D脳動脈血管正面像(中央下) 3D ↑胆のうと↑胆管、↑膵管(右下)


当院の特色

☆ 急性期脳梗塞に対しては夜間・休日の緊急MRI検査の体制があります
☆ 小児MRI検査に対する体制が整っています


注意事項
強力な磁場による危険防止のため検査前に入念な入室安全チェックを行います (金属類はすべて外していただきます)
ペースメーカー、人工内耳、閉所恐怖症のある方は、検査ができませんので事前に主治医にお申し出てください
造影剤を使用する場合、腎機能に障害があると確認された方、また気管支喘息で現在薬を服用している方は、当院では原則として造影剤の使用は行いません

装置・機器   Siemens 社製 AVANTO 1.5T

MRI検査室(左)MRI操作室(中央)MRI操作中の熟練技師(右)


一般撮影・ポータブル撮影

一般撮影では主に胸部や腹部、骨のX線写真を撮影します。ポータブル撮影とは、移動型X線装置で、主に病室等に移動して撮影を行います

      

全てデジタル画像  胸部写真(左) 頭蓋骨正面(中央) 歯列断層写真(右)


当院の特色
撮影による被ばく線量低減に努め、ご要望があれば当該検査の被ばく線量(実効線量)を計算します
FPD搭載病棟ポータブルでは、撮影後、リアルタイムでの画像参照が可能です
東京都災害拠点病院として災害時における停電の状態でも、FPD搭載型X線ポータブルにより撮影と画像の確認が可能です

注意事項
妊娠の可能性のある患者さんは、受付員または撮影担当の技師に申し出てください
胸部撮影はTシャツ1枚(ボタン、盛り上がった模様がないもの)程度なら着衣のまま撮影可能です
必要な方には検査衣を準備してあります
幼児に対しては、ご家族の立会いの下、専用の固定具を使用する場合があります

装置・機器

放射線科受付及び待合廊下(左)一般撮影室(中央)プラットパネル搭載のポータブル撮影装置(右)
 

X線発生装置  東芝製
KXO-80  2台(一般撮影)

CRシステム   FUJI製
Fuji Velocity U (立位撮影用) Speedia cs(画像読取)

ポータブル    島津製
Mobile ArtⅡ MUX-100JL
Mobile Art MUX-100JE
Mobile DaRt MUX-100JD+FPD(Canon CXDI-50G)
Mobile DaRt  Evolution+FPD(Canon CXDI-55C)

 


乳房撮影(マンモグラフィー)

乳房撮影とは、骨などがない乳腺という柔らかい組織を画像化するため透過力の弱いX線を使用し、重なり合う乳腺を避けるために乳房を手で広げ、乳房を圧迫固定して撮影する検査です

       

操作台から(左)マンモグラフィー装置(中央) プライバシーが保たれたマンモグラフィー室全景(右)


当院の特色
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会による認定を受けた女性技師が撮影いたします
東京都東村山市のマンモグラフィ検診を行っています

注意事項
制汗剤、肌クリーム等が検査部位に付着していると、検査に影響が出る場合がありますので、検査当日は脇から乳房にかけて何もつけないようにお願いしています

装置・機器    Siemens 社製 Mommomat 3000 Nova



左右乳房正面像(左)左右乳房斜位像(中央) 詳細に診断するための部分的拡大像(右)


X線TV透視撮影

X線TV透視撮影はバリウムによる胃や大腸といった主に消化管検査を中心に、内科、外科、整形外科、泌尿器科、小児科等が使用します

    

胃内視鏡を十二指腸まで入れ胆管入口から造影剤を注入し、胆管・膵管の病変を検査:ERCP(左)
バリウム+空気による胃造影検査(中央)
バリウム+空気による大腸造影検査(右)


当院の特色
FPD(X線平面検出器)、パルス透視等により特に小児検査に対して被ばく線量低減に努めています
トモシンセシス機能により1回の撮影で複数枚の断面像を得る機能も有しています

装置・機器   島津製  SONIALVISION-Safire17 D150BC-40

 

Ⅹ線TV透視撮影室全景(左) Ⅹ線TV透視操作室から(中央) 待合廊下(右)


血管撮影及び心臓血管カテーテル検査

血管撮影とは足の付根や肘、手首の動脈から専用のカテーテルを入れて、目的の部位や臓器の造影を行い、*診断・治療を行います

ここでの治療とは血管内治療又はカテーテル治療(Vascular-IVR)と称し、当院では転移性肝がんに対する肝動注化学療法、肝臓がんに対する肝動脈塞栓療法(TAE)、急性心筋梗塞に対する血管拡張術などを行っています
    

   




左冠状動脈(左上)と右冠状動脈(左下)、99%閉塞した左冠状動脈↑(左中央上)と血管内超音波画像で閉塞状態の確認(右中央上)IVRを施行し閉塞部分に金属の枠:ステントを入れ血流が回復(左中央下) その血管内超音波画像 (右中央下) 両側下肢動脈造影像(右)


当院の特色
パルス透視、適切な撮影モード選択等により、検査時の患者さんの被ばく線量低減に努めています
急性心筋梗塞への緊急検査対応体制が整っています

注意事項
検査、治療前の準備が必要なため基本的に入院が必要です

装置・機器    東芝製 Infinx Celeve-I INFX-8000F

 

血管撮影及び心臓カテーテル検査室全景(左・中央) 操作室全景(右)


X線骨密度検査

X線骨密度検査とは、微弱なX線を測定部位に照射し、その透過量によって骨の密度を計測する検査です

      

骨密度検査の結果および解説レポート


注意事項
仰向けに寝た状態での検査で、検査時間は15分程度です

装置・機器   HOLOGIC社製 GDR-Explore

  



核医学検査部門


核医学検査(RI・ラジオアイソトープ)

RIとは検査用の薬(放射性医薬品)を使用し、その薬の体内分布を体外より専用の装置で撮像する検査です 検査用の薬の多くは静脈から注射しますが、一部の検査ではカプセルを服用するもの、呼吸によって吸入するものがあります



骨シンチグラフィー(左) CTによる吸収補正と重ね合わせ処理画像:通常の骨シンチグラフィーに比べて病変↑とその位置が判別しやすい(中央) 脳血流(右上)と心筋シンチグラフィー:↑部分は栄養動脈が閉塞しそれぞれ機能低下している部分(右)


当院の特色
SPECT-CT*装置を用い、体内に投与されたRI分布をCT画像と重ね合わせることで断面画像として表示することが可能です
乳がん手術の精度を高めるための術中センチネルリンパ節検査も行っています
核医学CT検査(SPECT)と通常のX線CTを融合させ、病巣の位置精度を非常に高めた装置

注意事項
薬を使用してから数時間〜数日後に検査を行う場合があります
検査によっては、体の厚さによる吸収誤差を補正するために、Ⅹ線CTを利用し補正を加えることがあります

装置・機器   Siemens 社製  Symbia T2

 

核医学検査室受付付近(左) SPECT-CT装置(中央) 操作室全景(右)



放射線治療部門


リニアックによる外照射(高エネルギーX線)

多方向から病変の形に合った放射線ビームを当てる(食道がんの治療計画)(左)
リスク臓器を避け放射線を当てる(食道照射の線量分布図)(中央、右図) 


当院の特色
照射方法の殆どが多門照射**で行っています
照射精度を高めるためのIGRT*ではCBCT***を毎回行っている
線量精度管理は、TPS(治療専用計算機)※1によって得られた数値を、専門スタッフにより全例実測定※2を行い安全性を確認しています
当部門では放射線治療品質管理プログラム※3を実施しています
※1
病巣に当てる放射線量は、「処方線量」と言い、薬の「処方」と同じと意味です。薬の場合は、患者さんの年齢、性別、体重によって処方量が決められ、正確な量(g)を秤で量りますが、放射線は、病気の種類によって処方線量が決められ、放射線の通り道にある障害物的な骨やガスの存在を考え、その病巣までの深さによって当てる放射線量(Gy)を秤ではなく、TPS(治療専用計算機)で求めます
※2
現在使用されているTPSは非常に正確に放射線量を計算してくますが、稀に放射線の通り道にある障害物的な骨やガスの存在で数%の計算ミスをする場合があります。そのミスを発見するためには、人体に見立てた物質を使い測定器で直接測定をすることが最も安全側と現在考えられています
※3
放射線治療機器は精密機械の塊です。そのため日々の品質管理が非常に重要となってきます。毎日点検する部分、週単位、月単位で点検する部分を切り分け効率的に機器の精度を維持するプログラムのこと

注意事項
毎日の治療時間は、1〜2分で準備時間を合わせても15分程度です。
痛みや熱さなどは感じることはありませんが、治療中に動いてしまうような患者さんは治療が困難となることがあります
治療期間は10日〜35日間程で、疾患の種類あるいは治療の目的で決定されます。患者さんご自身で治療期間を決めることはできません

装置・機器

    

リニアック室(左) リニアック操作室(中央) 放射線ビーム照射口とビームトリミング装置(右) 

リニアック装置         Varian社製 Clinac iX (OBI、RapidArc)
定位放射線治療装置     BrainLAB  iPlan RT
治療計画用CT       東芝製 Asteon + 竹中製 レーザシステム
線量計算システム      Varian Eclipse 8  CMS Xio 4.60 
検証用測定機器       ArcCHECK、1174型PROFILER、DD-System、ガラス線量計  


小線源治療 ヨウ素125永久挿入密封小線源による前立腺がん治療

    

経直腸エコーを使って線源挿入計画(左)前立腺と直腸の線量分布(中央左)線源挿入後X線写真(中央右)  線源挿入後CT検査(右)


この医療の特徴
放射性物質(ヨウ素125)の入った非常に小さな密封されたカプセルを前立腺内に挿入、永久留置し前立腺内の癌病巣へ放射線を直接照射する治療です
ヨウ素125の出す放射線は体内では、透過力が弱く短い距離で組織に吸収されますので、他の組織にはあまり放射線の影響を与えず線源が挿入された前立腺だけ放射線の効果が得られます
開腹手術と比べ輸血の心配が無く、外科的手術に起因する合併症を抑えることができ、患者さんに「やさしい」治療法です
高齢者や合併症のある早期がん症例への根治的治療であり、前立腺内への放射線集中照射による治療効果の増大と副作用の軽減が期待できます
この治療により、体への負担軽減と入院期間を短縮することが可能です

注意事項

手術時間は1〜2時間程度です 

小線源治療を行うには、まず診察を受け適応の可否を決定します。適応ならば計画予定日を決定します
計画日には、必要な線源の本数を割り出すために直腸エコー検査と手術体位のシュミュレーションを30分くらいかけて行います
必要な線源は、発注されてから海外で作られ日本へ届けられますので、治療はその約1ヶ月後となります
治療日の前日に入院していただき、通常は3泊4日で退院となります

装置・機器     Varian社製 前立腺がん密封小線源永久刺入治療支援システム VariSeed

 

小線源治療スタッフレイアウト(左)小線源治療準備風景(中央)小線源治療現場(右)



放射性同位元素による内用療法


①ストロンチウム-89 (医薬品名:メタストロン)

ストロンチウム89は多発性骨転移に伴う鎮静剤等による除痛が不十分な場合に、造骨の亢進した骨転移病巣に放射線が放出されるストロンチウムを集積させて治療を行う方法です。当院では、平成19年から治療が開始しています

放射性治療薬品メタストロン ↑癌の転移部分

骨に転移した癌は、骨を融かし自分の場所を広げようとする。体は融けた骨部分を修復するためCaの取り込みを活発化させる

Caと同じ性格の放射性物質Sr(ストロンチウム89)を血管から注射すると体は、CaとSrで融けた部分を修復しようとする。骨に取り込まれたSr89が出す放射線(β線)によって癌を攻撃する


この治療の特色
鎮痛薬、外部放射線療法、化学療法、内分泌療法などでコントロールできない骨転移疼痛緩和が目的です
放射性医薬品(ストロンチウム-89)を静脈から投与することにより、骨転移病巣に投与した薬が集積し、直接作用することにより疼痛が緩和されます
治療には前処置が必要です
本治療の適応にはいくつかの判断基準が設けられております
効果の発現は投与後1〜2週間後に見られます

②イットリウム-90

イットリウム90は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫の二つに対し、高エネルギー放射線を放出するイットリウムを腫瘍細胞の周囲まで集積させて治療を行う方法です。当院では、平成21年から治療を開始しています


悪い細胞は固有の突起(CD20抗原) を持っている

その突起にぴったりと合う放射性物質を付けた帽子(イブリツモマブ) を注射すると、悪い細胞が喜んで被る。


を被った細胞は、免疫攻撃 と放射線攻撃 を受ける


この治療の特色
化学療法などでコントロールできない難治性悪性リンパ腫の治療が目的です
放射性医薬品(イットリウム-90)を静脈から投与することにより、腫瘍細胞を近距離から照射し抗腫瘍効果を発揮する治療法です
治療には前処置や検査が必要です
本治療の適応にはいくつかの判断基準が設けられております

放射線安全管理

被ばく管理

当院撮影被ばく一覧表(PDF) ※工事中
MRIによる電磁波被ばくに関して(PDF) ※工事中
放射線がペースメーカなど電子機器に及ぼす影響(PDF) ※工事中


精度管理

画像診断部門精度管理状況(PDF) ※工事中
放射線治療品質管理委員会活動状況(PDF) ※工事中


一般の方

一般の方のための撮影に関する冊子(PDF) ※工事中
一般の方のための被ばく説明に関する冊子(PDF) ※工事中
→最新情報の多摩北部放射線科ニュースはここ(PDF) ※工事中


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