薬剤科
薬剤科は病院の地下1階(薬の渡し口とお薬相談室は1階)にあります。常勤薬剤師13人、非常勤薬剤師6人の他に薬剤作業3人、総勢22人が所属しています。医薬品の適正使用と安全性を確保するために種々の業務を行っていますが、特に患者さんに関係の深い業務を中心にご紹介します。
調剤業務 注射調剤業務 抗がん剤混合調製業務 薬剤管理指導業務 薬剤師病棟常駐業務 医薬品情報業務 長期実務実習 管理・製剤業務 治験・受託業務
調剤業務
医師の処方せんに従って、錠剤、散剤、外用剤などの薬を調製する最も基本的な業務です。処方せんに書かれている薬の量が年齢や、腎臓・肝臓などの体の機能から考えて適切な量であるか、飲み合わせの悪い薬がないか、病態に対して薬が適切か等をチェックし、疑問点があれば処方した医師に確認します。この行為を「疑義照会」といいます。
外来処方せんは、原則院外処方せんになります。4日以内(発行日を含む)であれば全国どこの保険薬局に行っても受け付けてくれます。しかし、日頃から何でも相談できる「かかりつけ薬局」を決めておくこと、「お薬手帳」を携帯することをお勧めします。どこの薬局に行ったらいいかわからない、「後発(ジェネリック)医薬品」を使いたい、薬の副作用かもしれないといった相談は、お薬相談窓口で対応していますので御利用下さい。
注射調剤業務
注射薬も処方せんに従って毎日調剤します(個人別セット)。注射薬は飲み薬より効果が強いため、より厳重なチェックが必要です。投与量や混ぜ合わせた時の配合変化についても、飲み薬以上に注意を払います。特に、抗がん剤に関しては、治療計画(プロトコール)に添ったものであるかを複数の薬剤師で確認し安全管理に努めています。
抗がん剤混合調製業務
外来や入院で化学療法を受ける患者さんの抗がん剤混合作業を、専用の安全キャビネットを使用して無菌的に行っています。この設備を使うことで、より安全に清潔なお薬を提供することができるとともに、調製者自身の被爆防止にも役立っています。抗がん剤の治療を受けられる患者さんには、担当薬剤師が治療方法や副作用対策のアドバイスも行っています。
薬剤管理指導業務(病棟での服薬指導など)
入院中の患者さんや家族の方と面談し、アレルギーや副作用の経験の有無、処方されている薬の他に飲んでいる薬(他病院からもらった薬や市販薬)はないか、利用している健康食品はないか等をお聞きします。その上で、患者さんが必要としている薬の情報をわかりやすく提供し、安心して間違いなく薬を使っていただけるよう説明します。
薬剤師病棟常駐業務
現在8病棟中6病棟で実施しています。薬剤師が一定時間病棟に常駐し、持参薬の確認をしたり、医師の処方内容や指示内容を確認したり、医薬品に関する情報提供(注射薬の配合変化、インスリンの取扱等)を行っています。入院中の処方について主治医や担当看護師と検討したり、薬物の血中濃度を解析し、副作用の早期発見や未然に防止につながることもあります。医療従事者だけでなく、患者さんに対しても、薬に対する疑問に早く対応できるので安心していただけます。
医薬品情報業務(DI)
薬に関する様々な情報を収集し管理する仕事です。薬事委員会(病院で使用する医薬品を決定する委員会)事務局として、医薬品の採用・廃止など審議に関する資料も作成します。委員会決定内容や副作用などの最新情報は「医薬品情報誌」や院内LANを活用して、職員に迅速に提供します。薬に関する各種の問い合わせにも対応するとともに、院内で発生した副作用の収集や厚生労働省への報告も行います。市販薬を含め、薬を正しく使用したにもかかわらず副作用が生じることがあり、そのために、「医薬品副作用被害救済制度」という公的制度が設けられています。
長期実務実習
薬剤師の教育課程が6年制になったことに伴い、11週間の病院実習希望学生を年間8人受け入れています。近隣の大学と契約を締結し受け入れるほかに、調整機構を介しても受け入れています。実習の後半は病棟での服薬指導を経験してもらい、症例発表も行っています。
また、薬剤師は感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、褥瘡対策チーム、緩和医療チーム、糖尿病教室などに参加しています。学生も実習中にはこれらの活動に参加して、チーム医療を体験してもらいます。
管理・製剤業務
管理は薬の発注・在庫・供給の管理を行う仕事です。コンピューターシステムでデータを管理し、毎月出納簿や種々の管理資料を作成します。また、薬剤科内だけでなく、各病棟や外来の在庫や管理状況、薬の使用期限なども定期的に確認し、薬の品質や経済面にも注意を払います。高価な薬や血液製剤は、特に注意して管理します。
製剤は治療上必要とされながらも市販されていない薬品を調製します。特殊な軟膏や、吸入薬、注射薬などがありますが、倫理性や安全性等を検討した上で実施しています。
治験・受託(製造販売後調査)業務
新しい薬として承認してもらうためには、有効性や安全性の調査が必要です。そのために行う臨床試験を「治験(ちけん)」といいます。
また、承認後も有効性や安全性の実績を収集し検討する必要があります。そのための調査を「製造販売後調査」といいます。治験も製造販売後調査も国(厚生労働省)の定めたルール(GCP、GPSP)に基づいて行わねばなりません。治験や調査が適正に行われるよう薬剤科内に事務局を設置しています。
≪治験依頼者の方へ≫
当院で治験を実施する場合の手順書や申し込み書式を以下のとおり用意しております。
○治験に関する標準業務手順書
○治験審査委員会標準業務手順書
○委員会名簿
○会議の記録:事務局で閲覧可能です。
○統一書式:公開は準備中です。(事務局へお問い合わせ下さい)
(治験事務局)042-396-3811(内線2285):新倉

