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ゼバリン療法

放射線免疫療法―ゼヴァリン®による治療
再発あるいは治療効果がなかった低悪性度非ホジキンリンパ腫とマントル細胞リンパ腫に著効

ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法の適応と多摩地区での現況

当院では2009年より悪性リンパ腫に対して「ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法」を行っています。

対象は再発あるいは治療効果がなかった低悪性度非ホジキンリンパ腫とマントル細胞リンパ腫の患者さんです。この治療は簡単に言うと放射性同位元素のついた抗体を投与してリンパ腫細胞にダメージを与えるという治療で(詳細は発売元よりの「ゼヴァリンによるRI標識抗体療法」の治療を受ける患者さんやご家族の方へ【PDF】を参照してください)、1回限りの治療であり、治療効果は80%で奏効, 64%で完全寛解です。従来の治療に比べて治療回数が少なく,血液に対する副作用を除いたその他の副作用は軽度で頻度も少なく,治療効果は同等以上と考えられます。

また今まで他に有効な治療が少なかった低悪性度非ホジキンリンパ腫でも有効な治療です。医療施設で放射性同位元素を標識するため施設基準があり、造血器悪性腫瘍の治療及び放射線治療への十分な知識・経験をもつ医師のもとで実施しなければならないため、多摩地区では現時点では当院でのみ行っています(http://zevalin.jp/unmember/list.php)。


ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法の原理と実際

治療の内容としては、放射性同位元素であるイットリウム(以下90Y)とB細胞性リンパ腫細胞の表面に存在するCD20抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体を組み合わせ、リンパ腫細胞に結合した90Yから出るベータ線という放射線でリンパ腫細胞にダメージを与えます。

「ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法」は、治療用放射線を標的腫瘍細胞に直接照射して抗腫瘍効果を得ることを目的とした新しい治療法で、従来の化学療法や抗体療法などとは異なる作用機序を有する革新的な治療法です。

治療の前に90Y標識抗体の治療効果が期待できるか否かを特殊な画像診断によって評価してから行うため、入院期間は1週間程度です。治療の副作用として、約2ヶ月後にリンパ球減少,好中球減少,血小板減少,白血球減少などの血液毒性が80%以上の患者さんに認められますが、約1〜3週間で改善します。費用については国の高額療養費制度を利用して,自己負担額は数万円から10万円程度となる方が多いです。


血液内科からのお知らせ

当院には血液内科専門医が4人常勤し血液内科外来を毎日行っており、急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群など様々な血液疾患の患者さんを拝見しております。

ゼヴァリン®の他にも、多発性骨髄腫に対するサレド®やレブラミド®などの新しい薬も多く使っています。通院治療室での外来化学療法や外来輸血も多く行っており、セカンドオピニオン外来も行っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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